「俺には両手がついている。」
西暦2009年2月12日10時55分、
小学館SAPIO編集部「フロム・リーダーズ」に送信。
「俺には両手がついている。」
右翼とか左翼という言葉を初めて聞いた時は何のこっちゃよくわからなかった。
フランス革命期の国民公会で議長席から見て左側に居た急進派を左翼、
右側に居た保守派を右翼と呼んだことからきている。
左翼や右翼の意味合いは時代によって相対的に変化する。
左翼が反社会的な意味を持つときもあれば、
右翼が反社会的な意味を持つときもある。
ちなみに国民公会では右翼と左翼の間に中間派も居たのだ。
右翼だ左翼だなんて聞いても未だに何のこっちゃわからない。
ただそれらの言葉に定着してしまった、
日常会話では避けた方が良いというイメージだけが付き纏う。
右なのか左なのかなんて本当はどうでもいいことだ。
俺には右手も左手も付いている。
どちらか片方だけを選ぶ事なんてできない。
俺には両手がついている。